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WASSY

ブルースがシアラーのクラブ批判に同意「誰もが苛立ちを感じている」


ニューカッスルのスティーヴ・ブルース監督が、リーズ戦を前にZOOM会見に出席した。地元紙クロニクルが報じている。


クラブOBでレジェンドでもあるアラン・シアラー氏のコメントについて質問を受けた。


シアラーは先日BBCの人気番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」に出演した際、低迷する古巣について「中身のない空虚なクラブになってしまった」などとコメントし話題となっていた。





木曜日の記者会見でブルースはこのことについてのリアクションを求められている。


「まあ、アランはこうして自分の意見を述べることでお金をもらっているからね。それが仕事だから(仕方ない)」


「私が言えるのは、たくさんの人々、そして選手が長年ここに関わっていて、クラブは彼らにとって大きな存在だ。クラブに長く勤めている素晴らしいスタッフもたくさんいる」


「彼らは皆、クラブの成功を祈っているだろう。しかし残念ながら、現状の我々は不十分だ」


「全てのファンが20年前のようにトップを争うことを望んでいる。不運なことに今、その位置にはいない。だから当然、誰もが苛立ちを感じているんだ」


「私の仕事は、難しいとはわかっているが、クラブを安定させること。そしてできる限り前に進めることだ。もちろんそれはとても難しいけどね」


金曜夜に対戦するリーズは、昨季昇格1年目ながらトップハーフフィニッシュを達成するなど躍進したチーム。今季はここまで勝利がないが、ニューカッスルとの未勝利対決で是が非でも勝ち点3を狙ってくるだろう。ブルースは相手の指揮官で名将とも言われるマルセル・ビエルサ監督についてコメントした。





「彼はとても尊敬されている監督だ。彼のチームは注目を集めているよね。他のチームとは異なっているから。リーズを変貌させた彼にリスペクト以外の感情はないよ」


「数年前にシェフィールド・ウェンズデイを率いていた頃から、リーズの変化は見ている」


「私はこれまで多くのチームを見てきたが、彼は監督として他にないレベルのインパクトをもたらしている。トゥヘル、クロップ、ペップなど大物が続々と来ているけど、あそこまで違いを生んだ監督はいないんじゃないかな」


移籍市場での獲得がジョー・ウィロックのローンから完全移籍移行のみだったこと、クラブ売却がスタックしていること、そして今季ここまで未勝利に終わっていることなど、さまざまな要因でサポーターの不満は爆発している。当然このインタビューでも、ブルースに対してはこうした内容に関する質問が投げかけられた。


「フラストレーションは我々の望むところではない。もちろん順位表の反対側にいる強豪達と争いたいけれど、現時点でそれは不可能だ。そうだよね? それが今の我々だ。私はできる限り正直に話している。君たちが同じくらい正直に書いてくれることを願っているよ」


「苛立ちを感じているのは私も一緒なんだよ。もっと良い選手を欲しいに決まっているだろう? トップを争えるような選手を獲得して、良いスカッドから選手を選べるようになれば、そりゃ良いだろうね」


「それができないから、私は受け入れてベストを尽くそうとしている。この難しい時期に、私の豊富な経験が糧となることを願っている。良いことではないが、これが我々の現在地だ」


サポーターからはブルースの解任論が絶えない状態だ。この件について聞かれるとブルースは、自ら職を投げ出す可能性を真っ向から否定した。





「家族は私が病んでいないか心配してくれているよ」


「2年前に就任した時から、私はみんなのお気に入りになろうなんて考えたことはない。私はとにかく経験を生かしてチームをまとめて、プレミアリーグにとどまり続けることがミッションだ」


「多くの人にとってそれはフラストレーションの溜まることなのかもしれない。もっとよくあるべきだからね。長いことこの状況が続いているから、苛立つのはしょうがない」


「ニューカッスルにはリーグのトップに立ってもらいたい。“出て行け、スティーヴ”みたいな、こういう外からの声があるのは、悪いことではない」


ファンの批判を2年以上浴び続けているこの状況から、皆の支持を勝ち取るシナリオは考えづらいが、そうは言ってもブルース船長の航海は続いていく。荒波の中でもがき沈みかけている状況だが、まずはフライデーナイトのホームゲームで、浮上のきっかけを掴みたいところである。

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